冬場にお湯を使う機会が増えると、跳ね上がるガス代の請求書を見て「えっ、こんなに高いの!?」と驚いた経験はありませんか?
「お風呂の設定温度を下げる」「シャワーをすぐに止める」といった毎日の小さな我慢は、ストレスが溜まるばかりで長続きしません。
この記事では、元通信系インフラエンジニアである私が技術的な視点で「熱効率を最大化するガスの使い方」を分析し、FP(ファイナンシャルプランナー)の妻が「家計を劇的に改善するガス契約の見直し方」を監修しました。この記事を読めば我慢することなくガス代を下げる方法がわかります。
ガス代の節約は「我慢」ではなく「正しい知識と仕組みづくり」で決まります。このロードマップに沿って、毎月数千円、年間で数万円のムダを削ぎ落としていきましょう!

毎月の固定費や光熱費を下げることが節約の第一歩です。我慢することなく節約できる仕組みづくりを学んでいきましょう!
この記事は元通信インフラエンジニアで電気技術者の筆者が技術者視点で解説していきます。使用する料金シミュレーション等は妻であるFP(ファイナンシャルプランナー)監修のもと作成しています。
なぜあなたの家のガス代は高いのか?
節約の第一歩は、ご自宅の「ガスの種類」と「平均的な料金」を正しく把握することからです。
「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の決定的な違いは?

ガス代が高い!と悩む方の多くが『プロパンガス(LPガス)』を利用しています。実は、プロパンガスは都市ガスに比べて、料金が約1.5倍〜2倍近く高くなる傾向があるんです!
都市ガスは公共料金に近い性質を持っていますが、プロパンガスは「自由料金制」のため、ガス会社が自由に価格を決めることができます。そのため、「同じ地域に住んでいるのに、A社よりB社の方が圧倒的に高い」ということが平気で起こります。
ご自宅のガスがどちらなのか、まずは請求書を確認しましょう。
ご自宅の「ガス代の平均」を知ろう
総務省の家計調査等をもとにした、1ヶ月あたりのガス代の目安(全国平均)は以下の通りです。
- 一人暮らし: 約3,000円〜4,500円
- 二人暮らし: 約4,500円〜6,000円
- 三人以上のファミリー: 約5,500円〜7,500円
※冬場はお湯を沸かすためのエネルギーが多く必要なため、夏の1.5倍〜2倍高くなる傾向があります。平均を大きく上回っている場合は、次の「ステップ1」と「ステップ2」で劇的に改善できます!
【ステップ1】効果絶大!ガス会社の根本的な見直し
電気代と同じく、ガス代も「契約そのもの」を見直すのが最も手っ取り早く、効果の高い節約術です。
2017年の「ガス自由化」の恩恵、受けていますか?
都市ガスを利用している場合、2017年のガス自由化により、消費者が自由にガス会社を選べるようになりました。電気とガスを同じ会社でまとめる「セット割」などを活用することで、毎月の基本料金や従量料金を確実に安くすることができます。
プロパンガスでも安くできる!乗り換え手順と裏ワザ

プロパンガス(LPガス)の持ち家にお住まいの方は大チャンスです!優良なガス会社に乗り換えるだけで、月数千円安くなるケースが多々あります。賃貸の場合でも、大家さんへの交渉次第で安くなる可能性がありますよ。
ガス代が高くなる根本的な仕組みから、都市ガス・プロパンガスそれぞれで確実に安くなる「契約変更の全手順」については、FP監修のもと以下の記事で徹底解説しています。まずはここから着手しましょう!
【ステップ2】ガス代の約8割を占める「お風呂」を攻略する

家庭内で消費されるガスの割合はご存じですか?
1位がお風呂やキッチンなどの給湯(約65%)、2位が暖房(約20%)、3位がガスコンロなど(約15%)で使われていると言われています。暖房が必要のない温暖な地域では割合に違いはありますが、給湯が一番ガスを消費していることに変わりありません。ここを攻略せずして、ガス代の節約はあり得ません。
お湯を沸かすメカニズムと節約の黄金ルール

技術的な話をすると、冷たい水を40度のお湯にするには『莫大な熱エネルギー(ガス)』が必要です。特に冬場は元の水温が低いため、ガスをたくさん燃やす必要があります。
- 追い焚き vs 足し湯: 浴槽のお湯が冷めてしまった場合、ぬるいお湯を循環させて温め直す「追い焚き」よりも、熱いお湯を新しく足す「高温足し湯」の方が、ガスの消費効率が良い(省エネ)ケースが多いです。
- お風呂のフタ・保温シート: 熱は水面から逃げていきます。家族が連続して入浴するか、フタをしっかり閉めるのは熱力学的にも正しい節約です。
ガス料金の内訳や計算方法はこの記事を参考にしてみてください。
最強の物理的節約アイテム「節水シャワーヘッド」
お風呂のガス代を劇的に下げるための「最強の仕組みづくり」があります。それが節水シャワーヘッドの導入です。
シャワーから出る「お湯の量(水量)」を物理的に減らすことで、ガス給湯器が沸かすお湯の量も減り、結果として「ガス代」と「水道代」が同時にダブルで安くなります。
手元でこまめにお湯を止められる「止水ボタン」が付いているものを選べば、さらに節約効果が跳ね上がります。わが家が実際に導入して光熱費を40%カットできた、おすすめのシャワーヘッドはこちらで厳選紹介しています!
古いガス器具は要注意!エコなガス器具がおすすめな理由
給湯器やガスコンロはご存じのとおりガスを燃やして使用します。古くなったり汚れや劣化などで燃焼効率が下がるとガスを大量に消費しムダにガス代がかかることになります。
特に給湯器は使用量が多いため「最近お湯が出るのが遅いな」など違和感を感じる場合は交換を検討することをお勧めします。
給湯器やガスコンロの寿命・交換時期の見極め方を記事にまとめましたので参考にしてください。


【ステップ3】毎日のチリツモ!ガス代節約術
お風呂ほどではありませんが、毎日の料理でも少しの工夫がガス代の節約に繋がります。
お湯を沸かすなら「ガスコンロ」「電気ケトル」どっち?
少しのお湯(コーヒー1〜2杯分)を沸かすなら「電気ケトル」の方が熱効率が良く、時間も電気代(ガス代)も安く済みます。一方、パスタを茹でるような大量のお湯なら「ガス」に軍配が上がります。適材適所で使い分けましょう。
フライパンの使い方と火加減のベストな関係
- 鍋底の「水滴」は拭き取る: 鍋底が濡れたまま火にかけると、水分を蒸発させるために無駄なガスが使われてしまいます。
- 火加減は「中火」が基本: 炎が鍋底からはみ出している状態(強火)は、熱が外に逃げているだけでガスの無駄遣いです。炎が鍋底に収まる「中火」が最も熱効率が良い状態です。
ガス代を節約するコツを記事にまとめましたので参考にしてみてください。
カセットボンベを意識的に使う
カセットボンベはご自宅にどれくらいストックしていますか?鍋料理などでカセットコンロを使うときに使用すると思いますが、他にも災害時の備蓄用などでストックしているご家庭も多いと思います。
使用推奨期間は約7年と保存期間も長く便利なカセットボンベを使わない手はありません。備蓄と家庭内使用を両立したローリングストックをしながら消費することで、ガス代を上手に減らすことができます。


【ステップ4】ライフスタイル別・ガス代節約の最適解
世帯の状況に応じたガス代の節約術も用意しています。あわせてチェックしてみてください。
【一人暮らし】のガス代節約術
一人暮らしの場合、浴槽にお湯を張るよりシャワーで済ませる日も多いはず。だからこそ「シャワーヘッドの交換」や「電気ケトルの活用」がダイレクトに効いてきます。
【二人暮らし・ファミリー】のガス代節約術
家族が多い場合は、お風呂に入る間隔を空けずに「追い焚き」の回数を減らす工夫や、ガスと電気の「セット割」による契約見直しが絶大な効果を発揮します。


まとめ:ガス代節約は「契約見直し」と「お風呂の工夫」で決まる!
ガス代を安くするためのポイントをおさらいします。
- ガス会社の契約・料金プランを見直す(自由化・セット割の活用)
- ガス代の8割を占める「お風呂」の熱を逃がさない
- 「節水シャワーヘッド」を導入して、お湯の量そのものを減らす
この3つを実行するだけで、毎月のガス代は驚くほど軽くなります。ちりつも節約術のコンセプトである「未来への投資(仕組みづくり)」として、今日からできること(シャワーヘッドの交換やガス会社の比較)を始めてみませんか?

ガス料金の見直しが終わったら、次は家計の大きなウエイトを占める『電気代』と『水道代』を見直しましょう!
続いて、毎月の電気代と水道代を抑えたいと思う方はこちらの記事へ進んでください。











